熱中症対策で楽しいLARPを!

日本の真夏は暑いですよね……。

強すぎる湿気と強い日差しで、熱中症になりやすいため、7〜9月はLARPのオフシーズンとなる傾向が見られてきました。  

ですが、このコロナ禍の中、開放感の有る「屋外」で魅力的なLARPイベントが開催されるとなったら、それは本当に嬉しいもの。参加したくなりますよね!  

そこで、LARPerとしての視点から、日本の真夏に対応する服装や対策について綴ってみようと思います。

夏なら夏用のコーデを作ろう!

  あなたの表現したいキャラクターは、もし西洋ファンタジー世界の装いであれば、  

・マント

・ブーツ

・長ズボン

・長袖

・革鎧

・金属鎧

ではありませんか?

それでは、この発想は一度「頭から外しましょう」!

上記の格好は、西洋(ヨーロッパ)という言葉が示すように、気温が低く湿気の少ない欧州のイメージが想起される服装です。あちら(例えばドイツ)は真夏は25度でも、夜は10度付近まで冷えることもあります。白い息が出るのです(筆者実体験)。

でも、日本でそんなことはほとんどありませんね。なぜかといえば、高い湿気が原因です。湿気のおかげで熱気がこもりやすく、その熱気を「逃す」構造を作らないと熱中症で倒れます。

あなたの美学が許さない? よく分かります。LARPでは、その装いはあなたのロマンの塊を投影するものでもありますからね!

でも、一度考えてみてください。 どんなにその日が素敵な日でも、熱中症にかかったあとはほとんど動けなくなってしまうことを。そうなっては、イベントの最後まで楽しい気持ちで過ごすことができないかもしれません。

それは、本当にその日を「楽しく」過ごせることになるのでしょうか?

では、逆の発想をしましょう。

つまり「夏でも過ごしやすいコーデを作り上げれば良いのでは? 」ということです!

それでは、そんなコーデを考えてみましょう!

リアルに暑い国の服装をチェック!

ここでおすすめになってくるのは、暑い国の民族衣装です。

砂漠・南国(亜熱帯地域)服のススメ

  こちらは湿気が少ない気候であるため、日差し対策で肌を覆うくらいの服装になるものもありますが、そちらではなく通気性の良い服装をチェックしましょう。  

例えば、  

・袖なし/タートルネック or 襟なし薄手(麻)シャツ

・頭や腰、胴体斜めに薄めの布を巻く

・腕に軽く布を巻くor 腕輪

・麻など通気性の良いサルエルパンツ

・黒マスク、マスクの上にアラビアンな布でカバー  

こういったコーデならば、ファンタジーの世界でも違和感なくキャラクターを作り上げられます。比較的、アラビアンな世界に近いですね。  

または、和風が世界観的にOKならば、夏用の麻着物もかなり有効です。通気性がきちんと確保できるように、熱気のこもらない着用(上から下へ、横から横へと空気が流れる道を確保すること)を考えましょう。  

もしこういった服が無くても、とにかく「厚手ではなく薄めの生地」「風が入ったら必ずどこかから逃がせる」を意識するだけで、過ごしやすさがだいぶん変わります。  

生地は麻が一番オススメです。ただ、敏感肌の方には辛いかもしれません。その場合は、麻が入る綿生地でも良いでしょう。  

手袋をつけたい人もいるでしょう。しかし、手袋は熱気をこもらせる要因になり得るため、あまりオススメできません。 「手の平を冷やす」ことは、熱中症にならないようにするために有効です。

どうしても付けたい場合は、「通気性重視のアームカバー」を利用しましょう。  

どうしてもオススメできないものとしては、本革or合皮or金属の鎧です。ポイントガードとして着ける分には良いと思いますが、構造そのものが熱を帯びやすく、湿気が滞留しやすく、熱中症の引き金になりやすいことをまず、ご理解ください。

さらなる熱中症対策を

クーラーのある部屋にそのまま行けるなら行って体を冷やしましょう。

それが出来ないならば、以下リンク先のような対応が必要です。  

環境省 熱中症予防サイト

https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php  

「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html  

特に、コロナ対策のためのマスクが熱中症対策のポイントになります。可能な限り外すことは避けたいけれど、リスク判断によっては外して体を安全な状態まで戻す必要もあることをご理解ください。(『「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント(1) マスクの着用について』より)  

暑い中でもLARPをすることになった際に、私の実体験としては、以下をオススメします。  

・手の平を20度前後の流水で冷やす。(あまり冷たすぎるのもよくありません)

・水に濡らすと冷たくなるタオルを首にかける

・塩タブレットや塩飴を口に含む。

・水分は、一度に一口分を口に含む程度に“こまめに”摂る。  

衣装に響くことが少ないことが決め手です。しかしこれらに頼りすぎず、状況によっては別の判断をしていくことも大切な要素です。

体調に気をつけて楽しいLARPを

年々暑くなっていく上に、コロナ禍でクーラーの効いた密閉された空間を作りづらい状況となっています。今後は、様々な取り組みが功を奏する事で、これらが緩和することを切に願いますが、夏の屋外で過ごす状況が有る方に、お役に立つことがあればと筆をとりました。  

どんなことでも無理は禁物です。その日を1日楽しく過ごすために、自分の体を大切にしてLARPを楽しみましょう!

汎用ファンタジーLARP エピック・オブ・プレアデス チュートリアルLARPシナリオパック「山賊たちの甘き受難」

日本国内対応のファンタジーLARPシナリオを収録。

初めてLARPゲームを行うGM陣にやさしいシナリオPDFデータ、印刷するだけでアイテムが作れるJPGデータ、シナリオの位置・状況把握がしやすい配置図データ、何を集めれば良いか一目瞭然!の使用小道具リストを収録。

今日からあなたも、ファンタジーLARPシナリオを遊べる!

山賊退治に来たはずが、風変わりな山賊で──

山賊退治と聞いて、リゾット村にやってきた冒険者たち。しかし、話を聞いてみると、何やら奇妙な山賊のようで…?

ダンジョン探索で冒険しながら、おかしな真相に迫っていく…

LARP初体験のプレイヤーを中心に、「これぞチュートリアル!」と絶賛された待望のシナリオパック化!

君たちだけの冒険を紡ぎ出せ!

※こちらは汎用ファンタジーLARPルールブック「エピック・オブ・プレアデス」に対応したシナリオパックとなっております。

サポートサイト

各種サポートや付属データのダウンロードはこちらへ! (購入者特典につき、パスワードを求められます)

販売サイト

こちらはデータ販売を行なっておりません。イベント直販オンリーとなっておりますのでご注意ください。

コンパクト野外LARP「月光草と奇妙な訪問者」

こちらは夜に灯りを灯しながら、複数人で物語を作り上げる短編ストーリーLARPです。

アウトドアやキャンプのお供に、是非、プレイしてみてください。

イントロダクション

あなたたちは冒険者であり、ここは旅の中の休息地です。野営を作っていた中で、突然見知らぬ訪問者に声をかけられます。彼または彼女の名前は、ノワール

あなたたちはノワールの願いを聞き、この不思議な夜の森の中を歩いて、神秘的な薬草である「月光草」を探しましょう。

概要

写真撮影 ほしくず堂 @raywell

こちらは夜に灯りを灯しながら、複数人で物語を作り上げる短編ストーリーLARPです。LARPゲームではなく、LARPです。ゲームではございませんので、ご注意ください。

バージョン

Ver.0.85

プレイ人数

PC : 1名〜4名まで

GM兼NPC :  1人

推奨環境

屋外で、なおかつ夜であること

(月が出ているとなお良いが、出ていなくても良い)

※「テント設営はされている」という見立てでもOK

※必ず安全を最重視して行うこと

使用ルール

特に必要なし(独自ルール)

世界観

西洋ファンタジー。銃や火薬が存在しない、地球の史実西洋中世15世紀くらいの文明をモデルとした、エルフやドワーフがいる剣と魔法の世界です。世界の名前は「ラピスラズリ」です。

ラピスラズリ世界では精霊と魔法が実在し、荒事を依頼で解決する冒険者として、戦士や魔法使い、精霊使いや盗賊がいます。種族は人間の他にエルフやドワーフがいる、王道な西洋ファンタジー世界です。様々な種族の獣人も存在しますが、翼人やドラゴンだけは伝説上の生き物であり、竜人も含め、まだ誰も見た者はいません。

シチュエーションを工夫すれば、様々な世界観にも適合できます。現代世界の場合は、野営が自然に行われる傭兵・軍隊のシチュエーションが利用しやすいでしょう。

LARP上の役割

写真撮影 ほしくず堂 @raywell

冒険者(PC)

荒事を解決して金銭を得るトラブルシューターたち。パーティーメンバーは、気の置けない仲間です。最低限、キャラクターの名前を決めておきましょう。

参加者

冒険者の中の人。LARPに参加する本人のこと。

NPC

プレイヤーキャラクターとは異なり、物語の成立に深く関わるキャラクターです。

GM

このラピスラズリ世界に存在していない、全体の進行を司る存在です。

コマンドワード

GM・NPCのみが使用できます。

タイムイン

ラピスラズリに、「冒険者として」入る合図です。

タイムアウト

ラピスラズリから出て、現実世界に「参加者として」帰還するときの合図です。

プレイの流れ

写真撮影 ほしくず堂 @raywell

1)GMが、「タイムイン」と宣言し、ラピスラズリ世界に入る。

2)GMがNPCも兼ねてシーンを進行していく。

3)GMが「タイムアウト」と宣言し、ラピスラズリ世界から抜け出す。

4)終了

注意事項

  • 必ず心身の安全を重視して行ってください。
  • 夜の散策にはご注意ください。
  • 本作品をプレイすることで発生した事故について、当方は一切の責任を負いかねます。
  • 「タイムアウト」は必ず行い、ラピスラズリの世界からあなたの心を帰還させましょう。もし怠ると、あなたの心は迷子になり、夜の闇に囚われてしまう危険性があります。
  • 当ルールはLARP安全憲章に同意しております。
  • 当ルールの使用者は必ず、以下のLARP安全憲章を一読し、理解した上で運用することが望ましいです。→LARP安全憲章 https://closs.larp.jp/jls/
  • シナリオ上、予め注意すべきこと、心の傷に触れる可能性があるものなどに関しては、シナリオの大切な部分が含まれていたとしても、プレイヤーの募集の際には必ず事前に提示してください。
  • プレイ中に行われたキャラクターの行為を、現実のプレイヤーに帰属させないように注意してください。プレイヤーとキャラクターを分けて考える意識を常に持ってください。
  • 「自分1人が楽しい」ではなく、「最後までみんなで楽しく」プレイをしてください。
  • 著作権は体験型LARP普及団体CLOSS/星屑に帰属します。
  • 商用でのご利用の際は、当団体に必ずご連絡ください。

コンパクト野外LARP「焚き火の隣で 〜 Fire & Talk 〜」

こちらは焚き火を囲みながら、物語を作り上げる短編ストーリーLARPです。

こちらは、無償で公開いたします。

アウトドアやキャンプのお供に、是非、プレイしてみてください。

最初に

本作品は、「Artifact: A Wanderer Laid to Rest」から多き感銘を受け、作成いたしました。(著者連絡済)

「Artifact: A Wanderer Laid to Rest」は「冒険者が焚火の前で語り合う」というシチュエーションを元に、さらに簡易に行いやすく作られているLARPルールです。どうぞ、こちらもプレイしてみてください。

作品名 : Artifact: A Wanderer Laid to Rest

( URL : https://bipolyjack.itch.io/artifact-a-wanderer-laid-to-rest )

著者 : Kasha Mika

また、このLARPを教えて下さった午睡キネマ様(@Think_cod)へ、心から深く感謝を。ありがとうございます。

イントロダクション

あなたたちは冒険者であり、ここは旅の途中の休息地です。野営地(キャンプ地)を作り、焚き火を囲んでいます。暖かい焚き火を囲めば、やることは一つ。「Fire & Talk」旅の思い出を語り、想いを共有する時間をあらわす冒険者たちの慣習です。

さあ、あなたたちの想い出を、焚火の前で語り出しましょう。

夜はまだ、始まったばかりです。

概要

焚火の前で冒険者として、様々な想い出を語り合いながら、焚火の前で物語を作っていく短編ストーリーLARPです。

1名で当LARPを行う(=ソロLARPの)場合は、想い出を心の中で語っても良いし、口に出して小声で話しても良いでしょう。

可能な限り、キャラクターを装う服装に着替え、想い出を語ることを手伝うアイテムなどを持参すると、より盛り上がるでしょう。

当LARPはシチュエーションを工夫すれば、様々な世界観にも適合できます。現代世界の場合は、野営が自然に行われる傭兵・軍隊のシチュエーションが利用しやすいでしょう。

バージョン

Ver.0.84

プレイ人数

PC:1名〜5名くらいまで

推奨環境

屋外で焚き火が可能であり、かつ焚き火を囲むことができる場所

※必ず火の取り扱いについて万全を期してください。

使用ルール

特に必要なし(独自ルール)

世界観

西洋ファンタジー。銃や火薬が存在しない、地球の史実西洋中世15世紀くらいの文明をモデルとした、剣と魔法の世界です。世界の名前は「ラピスラズリ」です。

ラピスラズリでは精霊や魔法が実在し、野盗や魔物の討伐などの荒事の解決を行う冒険者がいます。冒険者は、戦士や魔法使い、精霊使いや盗賊といった職業で、自らの得意分野を表しています。種族は人間の他にエルフやドワーフなどの妖精族、様々な種別の獣人も存在します。翼人やドラゴンは伝説上の生き物であり、竜人も含め、まだ誰も見た者はいません。

LARP上の役割

冒険者(PC)

焚き火を囲み、想い出を語る、荒事を解決して金銭を得るトラブルシューターたち。

参加者

冒険者の中の人。LARPに参加する本人のこと。

コマンドワード

タイムイン

ラピスラズリに、「冒険者として」入る合図です。

タイムアウト

ラピスラズリから出て、現実世界に「参加者として」帰還するときの合図です。

全体の流れ

1)開始

代表者1人が、「タイムイン」と宣言し、ラピスラズリ世界に入ります。

2)焚き火を囲む

参加者たちは冒険者となって、それぞれが一つの焚き火の周りに集まって座ります。

それぞれが良い状況になったならば、おもむろに代表者が「Fire & Talk をしようじゃないか。」と発言します。その場の全員は、それに同意する返事を行います。

3)「Fire & Talk」の行い方 〜想い出か物語か〜

「Fire & Talk」では、想い出か物語を一人一人が語っていきます。

「想い出」は、これまでにあった「実話(キャラクターが経験した出来事)」を自分1人の視点で1つ、聞き手に披露することを示します。

物語」は、自分の知っている「虚構の話」を一つ、聞き手に披露することを示します。

この時、語り手のことを「Torch」と呼び、語り手が移ることを「Torchを渡す」といいます。

  1. 「Fire & Talk」を提案した者に、他の全員は「想い出か物語か」と唱和します。
  2. 聞かれた者は、「想い出」か「物語」のどちらかを語ることを宣言し、語ります。
  3. 「torch」は、語り終えたら手近にある小枝や薪を、焚き火に入れ、自分の手番の終了を皆に伝えます。
  4. 「torch」は、次の「torch」を指定できます。(指定しない場合は、右隣の人が「torch」になります。)「torch」を指定したら「想い出か物語か」と質問を次の「torch」に投げかけます。
  5. 次の者が「想い出か物語」を語ります。
4)終了

全員がtorchとして役目を終えたら、「タイムイン」を宣言した者が、「タイムアウト」と宣言し、ラピスラズリ世界から抜け出します。

注意事項

  • 必ず心身の安全を重視して行ってください。
  • 火の取り扱いには細心の注意を払ってください。
  • 本作品をプレイすることで発生した事故について、当方は一切の責任を負いかねます。
  • 「タイムアウト」は必ず行い、ラピスラズリの世界からあなたの心を帰還させましょう。もし怠ると、あなたの心は迷子になり、焚火の前に佇む闇に囚われてしまう危険性があります。
  • 当ルールはLARP安全憲章に同意しております。
  • 当ルールの使用者は必ず、以下のLARP安全憲章を一読し、理解した上で運用することが望ましいです。→LARP安全憲章 https://closs.larp.jp/jls/
  • プレイ中に行われたキャラクターの行為を、現実のプレイヤーに帰属させないように注意してください。プレイヤーとキャラクターを分けて考える意識を常に持ってください。
  • 「自分1人が楽しい」ではなく、「最後までみんなで楽しく」プレイをしてください。
  • 著作権は体験型LARP普及団体CLOSS/星屑に帰属します。
  • 商用でのご利用の際は、当団体に必ずご連絡ください。

図書館LARP 〜Book World〜

こちらは図書館を使い、蔵書で調べ物をして発表するLARPです。

イントロダクション

かつて、「地球」には人が栄え、現代では失われた技術が溢れた時代があった。1億年前、巨大な隕石が地球に衝突し、氷河期を迎え、多くの生物が滅び、世界は滅亡の危機を迎えた。

そして現在。僅かに生き残った祖先は細々と生き延び、人類は再興を果たした。我々は隕石から渡来した宇宙物質の影響で突然変異し、俗に超能力とも言える「魔法」と呼ばれる力を持つに至った。

1億年前の科学技術には遠く及ばないが、魔法の力によって我々は復興を目指し、現在、魔法王国サクラードが大国として世界を牽引していることは、皆も知っての通りだ。

この度、サクラードに未曾有の危機が迫っている。君たち「サクラード魔法学校 古書研究隊『ビブリオ・スターズ』」は時空転移魔法によって、1億年前に存在した古代図書館に行き、当時の書物を調べてきてもらいたい。そこに、迫りくる危機を防ぐ手段が書かれているはずだ。皆で総力を挙げ、サクラードを救うのだ。

古代図書館に滞在できる時間は限られている。制限時間までに、各々の課題について調べ上げよ!

〜かつての古書研究隊「ビブリオ・スターズ」の手記より〜

概要

あなたは古書研究隊「ビブリオ・スターズ」の隊員となり、1億年前の古代図書館(あなたが訪れることになる図書館のことです)で実際に書物を調べ、メモし、書き写し、時には雷の精霊の力で駆動するらしい古代図書館に設置された魔導器を活用して、課題の真理に迫ります。課題は毎回違うものが与えられます。ただし、あなたの持つ魔導器(スマートフォンやパソコン)は、古代図書館の結界の影響で駆動しません。

あなたたちは『最先(いやさき)の言葉』で転送され、『最終(いやはて)の言葉』で帰還します。

魔法王国サクラードの魔法は、万能ではなく、僅かな火を作る、物を動かす程度の力です。(今の電気で賄える原理のうち、コンピューターを使用したものはまだ発明できていないくらいの文明/西洋ヨーロッパ15世紀始めくらいがモデルです)

国が危機に瀕する問題に対して、魔法で解決できない状況がつきまとっています。だからこそ、古代図書館の知識の力を借りて、地球の摂理に基づき課題を解決するのです。

バージョン

Ver.1.0

公式サイト

「図書館LARP 〜Book World〜」作品紹介サイト

http://library.closs-larp.com/

SNS投稿型 魔導射影器LARP『クロノ・ルポルタージュ』

こちらは無料でご利用いただける、SNSに投稿することでひとつのLARPを皆で作り上げるLARPです。

イントロダクション

魔導射影器――時空を超えて、星々を生きる者たち…冒険者を記録・記憶し、それらを投射する魔導器。静止画も動画も刻み付けられるその魔導器は、一定の期間をもって、メモリーズ(記録者)たちによって編纂され・記録される。

その記録は、冒険者たちの魂であり、生き様であり、強さであり、語る言葉であった。記録は積み重なり、連なり、記憶は思い出となり、投射される…メモリーズたちの手によって。

概要

SNS等で写真や動画を含む投稿をハッシュタグなどを用いて集積し、それらを動画やPVムービーにして一つの作品を作り出すオンラインSNS投稿型のLARPです。

投稿者が「LARPに使用した、またはこれから使用するオリジナルキャラクター(冒険者)を紹介する」

ということを主目的にし、最終的にメモリーズがアルバムのように、それらをまとめ上げて一つの作品として公開します。

以下の動画は、実際に開催してまとめた動画の例です。必ずしも、同様のクオリティにする必要はありません。

バージョン

Ver.1.0

プレイ人数

メモリーズ:1名
冒険者:1名〜
冒険者は1名からでも可能ではありますが、沢山の方が参加した方が楽しいでしょう。ただし、投稿が膨大になりすぎると編纂するメモリーズの負担が増しますので、適度な募集期間と冒険者の参加人数の制限を設けてください。

世界観

ありとあらゆる、全ての世界観。

※世界観を限定して投稿の募集をする行いは推奨しない。

LARP上の役割

メモリーズ

魔導射影器を使用して、冒険者たちの生き様を記録する者。その目的は謎に包まれており、時空の観測者として記録する任務をおびているのではないか、と実しやかに囁かれている。

冒険者

ありとあらゆる星(世界)に生きる人間の総称。基本的に魔導射影器は秘匿存在であるため、彼らは映され、記録されている事実を認識していない。

『投稿者』

【冒険者・プレイヤー】冒険者の「画像」「キャラクターの紹介」「セリフ」を投稿する、いわゆる「中の人」。自分を用いて象った画と、そこから湧き上がるイメージを投稿する。本LARPの成立を左右する大切な存在。

【メモリーズ・プレイヤー】本LARPを主催し、募集・投稿の収集&選抜・動画の編集・発表までを取り仕切る「中の人の元締め」。企画者として獅子奮迅する分、燃え尽きないで「作品を完成させる」ところまでワクワクを継続する。本LARPの要になる大切な存在。

ルール

  • 魔導射影機LARPにおいて、キャラクターのロールプレイは、一つの投稿の中で完了するものでなければならない。
    • 投稿作品のキャラクターのセリフに対して、何らかのキャラクターがセリフで反応した時、さらにキャラクターのセリフで応対するといったやり取りは、SNSという場で無限に発生しやすく、没入しすぎてしまう危険性があります。本ルールは、一つの投稿の中で、キャラクターのロールプレイを完結する投稿を推奨しています。
  • 『プレイヤー(メモリーズや冒険者としての参加者)への批判行為』の禁止
  • 政治・宗教等、本ゲームと関係のない勧誘行為などの禁止
  • 公序良俗・法律に反する行いの禁止
  • 利用するSNSの規約に違反する行為の禁止

メモリーズルール

  • 投稿された内容(静止画・動画など)を「使う」or「使わない」はメモリーズが決定する。
  • 投稿された内容を使った理由、使わなかった理由の説明責任を、メモリーズとそのプレイヤーは負わない。
  • オリジナルのハッシュタグを、 #魔導射影器LARP 以外にも投稿に加えて募集する。(例 : #鋼の冒険者たち)
  • メモリーズは、自らの善意に基づいて、自らの表現したいLARPの健全性を保持する権限を有する。

例:

  • 自らが表現したいLARPの表明、投稿の取捨選択、LARPの中断 など。

冒険者ルール

  • 自らの投稿が、メモリーズによって編纂される中に選ばれない可能性が有ることを前提として投稿を行う。
  • 投稿した内容を、編纂された動画に使った理由、使わなかった理由の説明責任を、メモリーズとそのプレイヤーに求めない。
  • 冒険者は、写真や動画をSNS等に投稿する。その際、必ずハッシュタグ「 #魔導射影器LARP 」を用いる。
    • また、メモリーズが定めたハッシュタグを用いて投稿を行う。
  • 1冒険者につき、1枚の静止画or1つの動画を投稿する。
  • 1プレイヤーが、複数のそれぞれ別の冒険者を表現したい場合は、冒険者ごとに投稿を行っても良い。
  • 投稿する際に、「キャラクター名」「その冒険者の決め台詞や動き」を記載、または静止画や動画で表現する。その際、魔導射影器に撮影・記録されているという認識を外したロールプレイを行うことが望ましい。
  • 静止画や動画は、このLARPのために撮影しても構わないし、過去のデータを使用しても構わない。
  • 撮影環境は、自宅内でも屋外でも、整った屋内でも良い。

準備するもの

メモリーズ

  • SNSに投稿できるツール(PC、スマホ、タブレット等)
    • 基本的には募集を行うSNSを使い、投稿→完成した動画の公表まで行うことが望ましい。
  • 動画作成ツール
    • 指定のものは無いが、他者の写っている画像を使用するため、必ず使用ツールの利用規約をよく読み、規約に則って動画を作成する。

冒険者

  • SNSに投稿できるツール(PC、スマホ、タブレット等)
  • 投稿するための画像。

プレイの流れ

1) メモリーズが、本LARPの開催を宣言、投稿募集の呼びかけをします。その際に、必要な以下の情報を出してください。

  • 本ルールのURL
  • 投稿画像の縦向きか、横向きかの指定(統一した方が動画を作りやすい)
  • 動画の場合、1投稿あたりの長さの指定(10秒以内など)
  • 募集キャラクター数
  • 募集期間(特に締切日)

2) 締切日までに、冒険者たちは指定のハッシュタグを添えて、SNSに写真や動画を投稿します。

3) 締切日にメモリーズが締切る宣言を行います。

4) メモリーズは応募された写真や動画を元にして、動画を作ります。

  • メモリーズは可能な限り、動画を完成して公開するように努力しましょう。
  • 動画作成編集の作業環境によってその完成は遅れる場合もありえます、冒険者たちは温かい心で完成を待ちましょう。

5)メモリーズが完成した動画を公開します。ここまでで、本LARPは終了となります。

プレイ上の注意

  • 当ルールはLARP安全憲章に同意しております。
  • 当ルールの使用者は必ず、以下に掲示されたLARP安全憲章を一読し、理解した上で運用することが望ましいです。
  • 画面の向こう側には、必ず生きた人間がいることを理解し、思いやりを持ちましょう。
  • プレイ中に行われたキャラクターの行為を、現実のプレイヤーに帰属させないよう注意してください。
  • プレイヤーとキャラクターを分けて考える意識を常に守ってください。「自分1人が楽しい」ではなく、「最後までみんなで楽しく」ゲームプレイをしてください。
  • 著作権は体験型LARP普及団体CLOSS/星屑に帰属します。
  • 商用でのご利用の際は、当団体に必ずご連絡ください。

闇からの帰還(10分LARP)

こちらのプログラムは、セミナー等で使用する特別なLARPです。

『闇からの帰還』プログラムのポイント

PC参加のメリット:

LARP参加の当事者としての視点を得ることになります。まだ、LARPをしたことがない、という方ほど「なるほど、LARPに参加する・五感で感じるとはどういうことなのか。という感覚」が得られる可能性が高いでしょう。自らとった行動に対して経験豊富なGMからの最適化された応答を得ることができます。

見学参加のメリット:

「GMとして・俯瞰的にLARPを見る視点」を得ることになります。また、経験豊富なGMが実際にプレイヤーに対してどのようにアプローチしているのかを客観的に見ることになるため、GMや運営側としての動き方の確認などもできるでしょう。

▶︎こんな人にオススメ!

  • GMをやったことがなくて不安
  • トラブルが起こった時のGMとしての対応方法を聞きたい
  • イベント中・ゲーム中のトラブルを未然に防げる手法があるなら聞きたい

遠隔通信LARP リモート・スコープ

オンラインで楽しめる「遠隔通信LARP リモート・スコープ」は無料公開となります。

おうちでぜひ、たくさんの方にお楽しみ頂ければと思います。

自宅待機、外出自粛…大変な状況の今だからこそ、おうちでLARPを!

表情や声、手の仕草を使い、映像を映すことを積極的に楽しむLARPです。

LARP安全憲章についてはこちらへ

こちらはベーシックフレームです。上記画像の内容を必ずご一読ください。

オンラインのビデオチャットを使い、自宅で複数人とリアルRPG体験

複数人で体験できるLARPを想定しております。ビデオチャットがメインではありますが、文字オンリーでも、プレイ条件をクリアできるならば大丈夫です!

現代ミステリー、現代ホラー、ファンタジー、SF、スチームパンク…あなたの遊びたいスキン(世界観)、自宅で、LARPを楽しんでください!

遠隔通信LARP リモート・スコープ ギアルール『視聴者参加型ファンタジー 魔導機関レギオン』

こちらは、当団体が発表しました「遠隔通信LARP リモート・スコープ」のギアルールとなります。「遠隔通信LARP リモート・スコープ」と「視聴者参加型ファンタジー 魔導機関レギオン」は、無料でご利用いただけます。(今後発売予定のギアルールは、有料のものも発表予定です)

イントロダクション

魔導機関レギオン――魔法と機械の文化が融合した世界「アルデバラン」において、次元間転移魔法を用いて犯罪を犯す魔法使い、通称・次元犯罪者を取り締まり、そのために多くの魔法使いを要する組織である。

その魔導機関レギオンから、構成員全体に対して緊急事態が宣言され、彼らに緊張が走った。異なる世界である「アース」――水を豊かにたたえた美しい世界――に向けて、次元犯罪者たちが逃亡を始めたのだ。

次元犯罪者による犯罪を挫くべく、構成員たちは「ビジター」として捜査に乗り出した。

「ビジター」に立ちふさがったのは、次元犯罪者たちの企みだけではなかった。次元間転移魔法は不安定であるため、目的地に到達することすら不確か、到達したとしても次元犯罪者の罠が仕掛けられていることもある。また「アース」は「アルデバラン」とは異なる法則性や物品の性質を持ち、ビジターが魔法を用いるために必要な「言葉」と「意味」を確定することが非常に困難だった。多くの魔法使いたちの犠牲を払いながらも、魔導機関レギオンは一つの結論を導き出す。

「アース」=「地球」の住民たちの協力を得ることで、物と言葉と意味をつなげ、魔法を行使することができる。と

次元犯罪者と魔導機関レギオンの戦いは、始まったばかりだ。「アース」の世界でも通用する「通信魔法」を開発、現地の協力者である「オペレーター」の助言を受けながら――

概要

異世界から、この世界にやってきた魔導機関レギオンに所属する魔法使いたち「ビジター」。ライブ動画配信などのツールで撮影するビジターを視聴し、コメント機能で助言していく「オペレーター」。相互のコミュニケーションによって問題を解決する過程を楽しむ、オンライン視聴者参加型のLARPです。

『異世界人が、地球に転移してきた』という状況をコミュニケーションを通して『地球』と『異世界』の「常識」や「信条」「価値観」の齟齬を表現していく中で目的を達成するための『セッション』と『ロールプレイ』を楽しんでください。

バージョン

Ver.0.8.1

プレイ人数

ビジター:1名
オペレーター:1名〜
ただし、コメント機能などで参加をすることが前提であることに注意してください。

スキン

魔法文明と機械文明が融合した異世界&現代ファンタジー。

LARP上の役割

ビジター

「アース」に、次元間転移魔法を用いて一時的に転移してきた異世界の魔法使い。次元犯罪者たちの企みを阻止することを至上命題にしている。ビジターが魔法を使うためには、「物事」に対する「言葉」や「意味」を理解する必要があり、そのためには地球に住む現地の「オペレーター」と「通信魔法」を介して交信する必要がある。

オペレーター

「アース」に住んでいる現地人。ビジターからの「通信魔法」を受信して、コメント機能などを用いて交信し、ビジターが目指している次元犯罪者による犯罪行為の阻止や、仕組まれた罠からの脱出などの手助けとなる「物事」に対する「言葉」や「意味」をビジターに伝える重要な役割。

次元犯罪者の起こした事件に巻き込まれたところをビジターに助けられた者たちを中心に、組織されつつある。

ただし、通信魔法はインターネットの配信コンテンツの一部に混ざって行われているため「インターネットの配信コンテンツ企画の一つ」として参加しているだけのオペレーターも存在しており、その割合も徐々に増えてきている。

ルール

  • プレイヤーができることは、キャラクターもできる。
  • 肯定も否定も、話題を広げるために行う。
  • 『オペレーターが発言』して、『ビジターに拾われた(認識した)』物事は、「事実として認識」される。
    例えば、突然現れた配信者の飼い猫に対して、視聴していたオペレーターが「その生物は『犬』と言います」とコメントしたとき、他のオペレーターによって上書きされない限り、ビジターはその生物を『犬』であると認識することになる。
  • ゲーム中、ならびにゲーム後の『プレイヤー(ビジターやオペレーター)への批判行為』の禁止
  • 政治・宗教等、本ゲームと関係のない勧誘行為などの禁止

ビジタールール

  • コメントを「拾う」or「拾わない」はビジターが決める。
    ※ビジターは、オペレーターのコメントの何を「拾う(認識する)」のかを選ぶことが出来る。
  • 「ビジター」は、プレイヤーの善意に基づいて、自らの表現したいLARPセッションの健全性を保持する権限を有する。

例:

  • LARPゲームの中断
  • コメント読み上げ機能の停止
  • 「オペレーター」の発言の制限
  • 「オペレーター」の参加の制限 など。

コマンドワード

ビジターのみが使用可能。

◆ブレイク(break)

話題の停止・転換という意味。話題の流れが、場にふさわしくない方向に進んだ時などに、停止したり別の話題に転換することを示唆する。

使用例)
オペレーター1「そのアイテムは過去に本当の事件があった際に使われた物ですね。例えば、○○県で起こった○○は○○を○○して…」
オペレーター2「それって○○を○○したもの? 本当なの?」
ビジター「(オペレーター同士で、言い争いに発展しそうだ……。別のアイテムを手に取り)ブレイク。これはどういったアイテムなんだい?」

オペレータールール

  • オペレーターは、「地球(アース)人」である
  • ゲーム中に、自由に退席することができる

準備するもの

ビジター

  • 動画配信機材(スマートフォンなど、移動しながら配信できるものが望ましい)
  • 動画配信会場(自宅が困難であれば、カフェやバー、レンタルルームや公共施設など、撮影可能な場所)
  • ライブ配信ツール(ツイキャス、Youtubeなど、オンラインで多人数が視聴でき、コメントできるもの)
  • ビジターの目的の設定
  • キャラクターが目的を達成するために必要な小道具
    例 : この結界から出るために、魔力を補充できるものが必要だ→小石やアクセサリー等
      犯人を追うための情報が必要だ→手書きのメモなど
  • 魔導機関レギオン所属員としての衣装(黒いスーツやマントなどで可・色は黒が望ましい)

オペレーター

・配信を視聴し、コメントできるツール(PC、スマホ、タブレット等)

プレイの流れ

1) ビジターが、交信(ライブ動画配信)をスタートします。オペレーターはその配信を視聴します。

2) ビジターは、交信の中で以下をオペレーターに対して行います。
・ 「どうしてこの世界に来たのか」という状況の説明
・ 「これからどうしたいのか」という最終目的の説明
・ 最終目的を達成するために、達成しなければならない小目的の説明
・ 撮影会場の物品などの映像を配信する

3) オペレーターは、この世界の物品に対して知識がほとんど無いビジターに対して、以下をコメントします。
・ 物品の名前
・ 物品の使い方、意味の説明
・ その他、ビジターに対する言葉

4) ビジターはオペレーターから伝えられた知識をもとに、問題の解決への糸口を探って行きます。
例 : 魔力が蓄えられたものを用いて呪文を唱え帰還する必要がある→魔力が蓄えられていそうなものを探す(電池、液体の入った容器、発光するライトなど)

5)ビジターが抱えていた問題が解決したら、交信を終了します。交信終了時は、必ず「オーバー」と最後に言葉を発して終了します。

用語集

ビジター

来訪者(ビジター)。魔導機関レギオンの次元犯罪課(通称9課)に所属する「魔法使い」のこと。犯罪を犯し、次元間を逃亡する魔法使いである「次元犯罪者」を追って、この世界に迷い込む。迷い込んだこの世界の物品の持つ性質や名称については、殆ど知らない。

オペレーター

この世界に住む人間たちであり、ライブ配信を視聴、またはコメントをしながら、来訪者が陥っている危機を乗り越える手助けをする者たちのこと。

異世界「アルデバラン」

魔法と機械の文化が融合したファンタジー世界。地球の文明モデルに置き換えると18〜19世紀ごろだが、科学や蒸気文明より魔法文明の方が盛ん。魔導銃は魔法の玉を込めて発動・展開し、古風な衣服と革新的な衣服が混在している。

この世界「アース」

異世界であるアルデバランの人々からは「アース」と呼ばれる。この地球のこと。

魔導機関レギオン

「アルデバラン」の魔法使いたちをまとめ上げ、雇用し、使役している巨大組織・特務機関。

次元間転移魔法

異世界「アルデバラン」から、この世界「アース」に渡る際に、次元に穴を穿ち、転移する魔法。

ビジターをプレイする上での注意点

ビジターをプレイしているプレイヤーは、魔導世界レギオンをプレイする上で重要な役割を担っています。だからこそ、その存在に対する理解を深めた上でプレイするようにして下さい。

ビジターとはなにか

ビジターをする貴方は、複数の立ち位置でこのLARPに関わります。

ひとつは、「ビジターというキャラクターになる」ということです。

ビジターは、異世界の文明から来た、地球の文明を知らない「来訪者」であり、彼らの目に映る全ての物や価値観は、時に新鮮で先進的、奇天烈怪奇で驚きに満ちたものです。

ビジターを演じるということは、そうした驚きや感動を率直に表情や言葉として表現することでもあります。また、ビジターたちが普段用いている魔法の常識は通用しない他、場合によっては死生観や人権意識も違うかもしれません。

そうした、地球に住む我々とは違う価値観をもった異世界人のキャラクターを演じ、普段は考えることのなかった視点で物事を味わうことが出来る立ち位置になることでもあります。

ひとつは、「セッションの目的を定める演出家になる」ということです。

魔導機関レギオンは、「ビジターが、特定の状況に陥り、オペレーターの助けを必要としている」という状態から、「問題が解決し、ビジターが目的を達した」という状況までを楽しんで頂くLARPです。

特定の状況や、助けを必要とする道具類などを用意してくれるのは貴方以外にはいないものとして捉えて、それらを準備してください。とはいっても、難しく考える必要はありません。

「部屋に閉じ込められてしまった」「暗号の解読方法がわからない」などといった「目的をはっきりとさせやすい状況」を設定し、その解決を「目的」にするということから始め、その目的を達成できそうな小道具――例えば、3桁の番号を入力する南京錠とそれらの数字を示唆するメモ、闇を払う光源である懐中電灯――などなど、オペレーターが様々にアイディアを出すことができるような小物を散りばめればよいのです。

貴方は、演出家であり、シナリオ作家であり、小道具係でもあるのです。

ひとつは、「始めて、終わらせる。進行役になる」ということです。

ビジターがいなくては、セッションが始まりませんし、終了する条件を満たした時に終了しなければセッションは際限のないものになってしまいます。
始めたものを、オペレーターと一体になって拡張して盛り上げ、終わらせられるように話題を収束させていく。そうしたファシリテーターとしての立ち位置に立つ必要があります。

上記のような内容は、やるまでは「こんなにもやらなければならないのか」という思いが湧くこともあるかもしれませんが、そこまで難しいことでは有りません。
キャラクターを伸び伸びと演じやすいように、状況を考え・目的を作り・小道具を会場内に散りばめることで舞台を用意することは、実際にキャラクターを演じる時の貴方の負担を軽減します。

また、キャラクターを演じながらオペレーターと共に話題を広げることは、さほど難しいことではありませんし、目的が定められている以上はそれらしい終わり方を一つ程度想定しておけば、例え風呂敷を広げすぎたとしても、終了していくための道標になってくれます。

難しく考えすぎず、むしろある程度単純なことから始めてしまい、徐々に複雑な内容にチャレンジする。そういった楽しみ方をしてください。

参考リプレイ動画

こちらに、過去テストプレイを行った動画を公開しています。ビジターの動きを参考にしてみてください。

プレイ上の注意

  • 基本的な注事項は、「遠隔通信LARP リモート・スコープ」に準じます。
  • 著作権は体験型LARP普及団体CLOSS/星屑に帰属します。
  • 商用でのご利用の際は、当団体に必ずご連絡ください。