遠隔通信LARP リモート・スコープ ギアルール『視聴者参加型ファンタジー 魔導機関レギオン』

こちらは、当団体が発表しました「遠隔通信LARP リモート・スコープ」のギアルールとなります。「遠隔通信LARP リモート・スコープ」と「視聴者参加型ファンタジー 魔導機関レギオン」は、無料でご利用いただけます。(今後発売予定のギアルールは、有料のものも発表予定です)

イントロダクション

魔導機関レギオン――魔法と機械の文化が融合した世界「アルデバラン」において、次元間転移魔法を用いて犯罪を犯す魔法使い、通称・次元犯罪者を取り締まり、そのために多くの魔法使いを要する組織である。

その魔導機関レギオンから、構成員全体に対して緊急事態が宣言され、彼らに緊張が走った。異なる世界である「アース」――水を豊かにたたえた美しい世界――に向けて、次元犯罪者たちが逃亡を始めたのだ。

次元犯罪者による犯罪を挫くべく、構成員たちは「ビジター」として捜査に乗り出した。

「ビジター」に立ちふさがったのは、次元犯罪者たちの企みだけではなかった。次元間転移魔法は不安定であるため、目的地に到達することすら不確か、到達したとしても次元犯罪者の罠が仕掛けられていることもある。また「アース」は「アルデバラン」とは異なる法則性や物品の性質を持ち、ビジターが魔法を用いるために必要な「言葉」と「意味」を確定することが非常に困難だった。多くの魔法使いたちの犠牲を払いながらも、魔導機関レギオンは一つの結論を導き出す。

「アース」=「地球」の住民たちの協力を得ることで、物と言葉と意味をつなげ、魔法を行使することができる。と

次元犯罪者と魔導機関レギオンの戦いは、始まったばかりだ。「アース」の世界でも通用する「通信魔法」を開発、現地の協力者である「オペレーター」の助言を受けながら――

概要

異世界から、この世界にやってきた魔導機関レギオンに所属する魔法使いたち「ビジター」。ライブ動画配信などのツールで撮影するビジターを視聴し、コメント機能で助言していく「オペレーター」。相互のコミュニケーションによって問題を解決する過程を楽しむ、オンライン視聴者参加型のLARPです。

『異世界人が、地球に転移してきた』という状況をコミュニケーションを通して『地球』と『異世界』の「常識」や「信条」「価値観」の齟齬を表現していく中で目的を達成するための『セッション』と『ロールプレイ』を楽しんでください。

バージョン

Ver.0.8.1

プレイ人数

ビジター:1名
オペレーター:1名〜
ただし、コメント機能などで参加をすることが前提であることに注意してください。

スキン

魔法文明と機械文明が融合した異世界&現代ファンタジー。

LARP上の役割

ビジター

「アース」に、次元間転移魔法を用いて一時的に転移してきた異世界の魔法使い。次元犯罪者たちの企みを阻止することを至上命題にしている。ビジターが魔法を使うためには、「物事」に対する「言葉」や「意味」を理解する必要があり、そのためには地球に住む現地の「オペレーター」と「通信魔法」を介して交信する必要がある。

オペレーター

「アース」に住んでいる現地人。ビジターからの「通信魔法」を受信して、コメント機能などを用いて交信し、ビジターが目指している次元犯罪者による犯罪行為の阻止や、仕組まれた罠からの脱出などの手助けとなる「物事」に対する「言葉」や「意味」をビジターに伝える重要な役割。

次元犯罪者の起こした事件に巻き込まれたところをビジターに助けられた者たちを中心に、組織されつつある。

ただし、通信魔法はインターネットの配信コンテンツの一部に混ざって行われているため「インターネットの配信コンテンツ企画の一つ」として参加しているだけのオペレーターも存在しており、その割合も徐々に増えてきている。

ルール

  • プレイヤーができることは、キャラクターもできる。
  • 肯定も否定も、話題を広げるために行う。
  • 『オペレーターが発言』して、『ビジターに拾われた(認識した)』物事は、「事実として認識」される。
    例えば、突然現れた配信者の飼い猫に対して、視聴していたオペレーターが「その生物は『犬』と言います」とコメントしたとき、他のオペレーターによって上書きされない限り、ビジターはその生物を『犬』であると認識することになる。
  • ゲーム中、ならびにゲーム後の『プレイヤー(ビジターやオペレーター)への批判行為』の禁止
  • 政治・宗教等、本ゲームと関係のない勧誘行為などの禁止

ビジタールール

  • コメントを「拾う」or「拾わない」はビジターが決める。
    ※ビジターは、オペレーターのコメントの何を「拾う(認識する)」のかを選ぶことが出来る。
  • 「ビジター」は、プレイヤーの善意に基づいて、自らの表現したいLARPセッションの健全性を保持する権限を有する。

例:

  • LARPゲームの中断
  • コメント読み上げ機能の停止
  • 「オペレーター」の発言の制限
  • 「オペレーター」の参加の制限 など。

コマンドワード

ビジターのみが使用可能。

◆ブレイク(break)

話題の停止・転換という意味。話題の流れが、場にふさわしくない方向に進んだ時などに、停止したり別の話題に転換することを示唆する。

使用例)
オペレーター1「そのアイテムは過去に本当の事件があった際に使われた物ですね。例えば、○○県で起こった○○は○○を○○して…」
オペレーター2「それって○○を○○したもの? 本当なの?」
ビジター「(オペレーター同士で、言い争いに発展しそうだ……。別のアイテムを手に取り)ブレイク。これはどういったアイテムなんだい?」

オペレータールール

  • オペレーターは、「地球(アース)人」である
  • ゲーム中に、自由に退席することができる

準備するもの

ビジター

  • 動画配信機材(スマートフォンなど、移動しながら配信できるものが望ましい)
  • 動画配信会場(自宅が困難であれば、カフェやバー、レンタルルームや公共施設など、撮影可能な場所)
  • ライブ配信ツール(ツイキャス、Youtubeなど、オンラインで多人数が視聴でき、コメントできるもの)
  • ビジターの目的の設定
  • キャラクターが目的を達成するために必要な小道具
    例 : この結界から出るために、魔力を補充できるものが必要だ→小石やアクセサリー等
      犯人を追うための情報が必要だ→手書きのメモなど
  • 魔導機関レギオン所属員としての衣装(黒いスーツやマントなどで可・色は黒が望ましい)

オペレーター

・配信を視聴し、コメントできるツール(PC、スマホ、タブレット等)

プレイの流れ

1) ビジターが、交信(ライブ動画配信)をスタートします。オペレーターはその配信を視聴します。

2) ビジターは、交信の中で以下をオペレーターに対して行います。
・ 「どうしてこの世界に来たのか」という状況の説明
・ 「これからどうしたいのか」という最終目的の説明
・ 最終目的を達成するために、達成しなければならない小目的の説明
・ 撮影会場の物品などの映像を配信する

3) オペレーターは、この世界の物品に対して知識がほとんど無いビジターに対して、以下をコメントします。
・ 物品の名前
・ 物品の使い方、意味の説明
・ その他、ビジターに対する言葉

4) ビジターはオペレーターから伝えられた知識をもとに、問題の解決への糸口を探って行きます。
例 : 魔力が蓄えられたものを用いて呪文を唱え帰還する必要がある→魔力が蓄えられていそうなものを探す(電池、液体の入った容器、発光するライトなど)

5)ビジターが抱えていた問題が解決したら、交信を終了します。交信終了時は、必ず「オーバー」と最後に言葉を発して終了します。

用語集

ビジター

来訪者(ビジター)。魔導機関レギオンの次元犯罪課(通称9課)に所属する「魔法使い」のこと。犯罪を犯し、次元間を逃亡する魔法使いである「次元犯罪者」を追って、この世界に迷い込む。迷い込んだこの世界の物品の持つ性質や名称については、殆ど知らない。

オペレーター

この世界に住む人間たちであり、ライブ配信を視聴、またはコメントをしながら、来訪者が陥っている危機を乗り越える手助けをする者たちのこと。

異世界「アルデバラン」

魔法と機械の文化が融合したファンタジー世界。地球の文明モデルに置き換えると18〜19世紀ごろだが、科学や蒸気文明より魔法文明の方が盛ん。魔導銃は魔法の玉を込めて発動・展開し、古風な衣服と革新的な衣服が混在している。

この世界「アース」

異世界であるアルデバランの人々からは「アース」と呼ばれる。この地球のこと。

魔導機関レギオン

「アルデバラン」の魔法使いたちをまとめ上げ、雇用し、使役している巨大組織・特務機関。

次元間転移魔法

異世界「アルデバラン」から、この世界「アース」に渡る際に、次元に穴を穿ち、転移する魔法。

ビジターをプレイする上での注意点

ビジターをプレイしているプレイヤーは、魔導世界レギオンをプレイする上で重要な役割を担っています。だからこそ、その存在に対する理解を深めた上でプレイするようにして下さい。

ビジターとはなにか

ビジターをする貴方は、複数の立ち位置でこのLARPに関わります。

ひとつは、「ビジターというキャラクターになる」ということです。

ビジターは、異世界の文明から来た、地球の文明を知らない「来訪者」であり、彼らの目に映る全ての物や価値観は、時に新鮮で先進的、奇天烈怪奇で驚きに満ちたものです。

ビジターを演じるということは、そうした驚きや感動を率直に表情や言葉として表現することでもあります。また、ビジターたちが普段用いている魔法の常識は通用しない他、場合によっては死生観や人権意識も違うかもしれません。

そうした、地球に住む我々とは違う価値観をもった異世界人のキャラクターを演じ、普段は考えることのなかった視点で物事を味わうことが出来る立ち位置になることでもあります。

ひとつは、「セッションの目的を定める演出家になる」ということです。

魔導機関レギオンは、「ビジターが、特定の状況に陥り、オペレーターの助けを必要としている」という状態から、「問題が解決し、ビジターが目的を達した」という状況までを楽しんで頂くLARPです。

特定の状況や、助けを必要とする道具類などを用意してくれるのは貴方以外にはいないものとして捉えて、それらを準備してください。とはいっても、難しく考える必要はありません。

「部屋に閉じ込められてしまった」「暗号の解読方法がわからない」などといった「目的をはっきりとさせやすい状況」を設定し、その解決を「目的」にするということから始め、その目的を達成できそうな小道具――例えば、3桁の番号を入力する南京錠とそれらの数字を示唆するメモ、闇を払う光源である懐中電灯――などなど、オペレーターが様々にアイディアを出すことができるような小物を散りばめればよいのです。

貴方は、演出家であり、シナリオ作家であり、小道具係でもあるのです。

ひとつは、「始めて、終わらせる。進行役になる」ということです。

ビジターがいなくては、セッションが始まりませんし、終了する条件を満たした時に終了しなければセッションは際限のないものになってしまいます。
始めたものを、オペレーターと一体になって拡張して盛り上げ、終わらせられるように話題を収束させていく。そうしたファシリテーターとしての立ち位置に立つ必要があります。

上記のような内容は、やるまでは「こんなにもやらなければならないのか」という思いが湧くこともあるかもしれませんが、そこまで難しいことでは有りません。
キャラクターを伸び伸びと演じやすいように、状況を考え・目的を作り・小道具を会場内に散りばめることで舞台を用意することは、実際にキャラクターを演じる時の貴方の負担を軽減します。

また、キャラクターを演じながらオペレーターと共に話題を広げることは、さほど難しいことではありませんし、目的が定められている以上はそれらしい終わり方を一つ程度想定しておけば、例え風呂敷を広げすぎたとしても、終了していくための道標になってくれます。

難しく考えすぎず、むしろある程度単純なことから始めてしまい、徐々に複雑な内容にチャレンジする。そういった楽しみ方をしてください。

参考リプレイ動画

こちらに、過去テストプレイを行った動画を公開しています。ビジターの動きを参考にしてみてください。

プレイ上の注意

  • 基本的な注事項は、「遠隔通信LARP リモート・スコープ」に準じます。
  • 著作権は体験型LARP普及団体CLOSS/星屑に帰属します。
  • 商用でのご利用の際は、当団体に必ずご連絡ください。